近年、特に高齢者の場合は、「高温のお湯での入浴」や「肩までつかるような全身浴」が危険であるというのが一般的によく知られるようになりました。実は、昭和の中期頃までは、「お風呂に入ったら肩までしっかりつけて、100まで数える」なんていうのが定番でした。しかし、肩までつかるのは心臓に負担がかかるので、あまりよくないというのは、現在では当たり前に知られるようになりました。また、熱いお湯が好きな人も多いものですが、健康のためにはぬるいお湯にゆっくり入った方が良いというのも今や常識でしょう。冷え性(自律神経失調、鉄分不足、ホルモンのバランスの崩れなどが原因になるようです)改善には、全身の血行を改善する必要があります。そのためには、やはりぬるめのお湯でゆっくりと半身浴をするのが一番効果的です。熱いお湯では全身が温まる前に出たくなってしまうため、適さないのです。では、熱いお湯に長時間つかればいいかといえば、それはのぼせ(頭の方に血が上ってしまい、意識がぼうっとしたり、上気したように感じることです)の原因になりますから、健康上危険と言えます。それに、肩までつかってしまうとすぐに頭が熱くなってしまうので、やっぱり長時間の入浴には適しないでしょう。今では殆どの方が知るところですが、半身浴(半身だけ湯船に浸かることで、のぼせにくく、心臓などへの負担も軽減されます)でも長い時間つかっていることで、やがて全身がポカポカと温まってきます。これが全身の血行が良くなった証拠と言えます。つまり、その状態になるような入浴の仕方が適していると言うことですね。以上のことをまとめると、ぬるめのお湯に胸(昔から心はここにあると考えられてきました)より下までつかり、ゆっくりと全身が温かくなるまで入浴するのが効果的であるということですねー